冬の庭をよく見てみると、
あちこちで、小さな芽が顔を出しています。
特別に種をまいたわけではありません。
去年、そしてそれ以前に咲いていた花たちが、
こぼれ種となり、またこの季節に戻ってきました。
寒さの中でも、
静かに進んでいる春への準備。
今回は、今の時期にこぼれ種で発芽している、
わが家の花たちの様子を記録しておきます。
カモミール

カモミールは、もう15年くらい。
こぼれ種だけでつないでいる花です。
毎年、同じようで少し違う場所から芽を出し、
庭の歴史を感じさせてくれます。
種をまかなくても続いていく姿を見るたび、
この庭に合っている植物なのだと、あらためて思います。
ニゲラ

ニゲラは、こぼれ種の発芽がとても多く、
毎年「ここにも?」と驚かされます。
春に咲く姿を思い浮かべながら、
間引きも兼ねて、そっと見守っています。
実は最近まで、
「ニゲラ」と「カモミール」の芽を、
うまく見分けることができませんでした。
抜いてしまったあとで、
「根が黄色い方がニゲラだったかな」
そんな曖昧な覚え方をしていた時期もあります。
最近では、芽の形や立ち上がり方で、
だいたいの違いがわかるようになってきました。
庭を見続けるうちに、自分の目も、
少しずつ育っているような気がします。
ノースポール

ノースポールは、庭のあちらこちらで発芽しています。
決まった場所にこだわらず、
その年ごとの環境に合わせて育つ姿が印象的です。
ここがいい、と選んでいるようにも見えて、
ついそのまま任せたくなります。
春菊(たぶん)

こちらは春菊……のはず。
ノースポールとの区別がはっきりせず、
見分け方をご存じの方がいれば、
教えていただけたら大変うれしいです...。
この場所には昨年、春菊を育てていました。
春に黄色い花が咲いた後、種がこぼれるまでそのままに。
残渣を土に混ぜ込んでいます。
そう考えると、
やはり春菊なのだろう、
と思いながら見守っています。
矢車草(ヤグルマギク)

矢車草は、思ったほどこぼれ種では増えず、
今のところ確認できたのは4株ほど。
小さな芽を傷めないよう、
まわりに腐葉土を足して、そっと覆っています。
数は少なくても、
春に咲く姿を思うと、今から楽しみな存在です。
ホトケノザ(雑草)

ホトケノザは雑草。
冬の間、土を覆ってくれる存在でもあります。
すべてを抜いてしまわず、ほどよく残しながら。
グラウンドカバーのように付き合っています。
「残す」「抜く」の二択ではなく、
その間を探す感覚を、 この庭では大事にしています。
ルドベキア・タカオ

ルドベキア・タカオは、こぼれ種でたくさん発芽しています。
庭の雰囲気を、ぱっと明るくしてくれる。
増えすぎないよう様子を見ながら、
必要な分だけ残すようにしています。
ユーフォルビア ・ブラックバード

1株の苗を植えたのが3年ほど前。
毎年、こぼれ種で発芽します。
今の時期に出た芽は、全部残しています。
今年は1つだけ。
多くても、毎年3つくらいです。
わが家で植えているユーフォルビアは3品種。
こぼれ種で発芽をしてくれるのは、
ユーフォルビア ・ブラックバードだけ。
ただ、春から夏のうちに、
周りの草花に埋もれて。
いつの間にか、姿を消してしまいます。
今年は、安全な場所に植え替えるか。
鉢上げして、苗を育てるか。
検討中です。
庭のあちこちで芽を出す、こぼれ種の花たち。
植えなくても、
この庭のリズムの中で、 ちゃんと育つものがある。